LUG HATAGAYA

ムッシュ旅 マルティニーク島編 1

おはようございます。ムッシュTです。
今回も旅の続きを書きます、よろしくお付き合いの程。

キューバから飛行機で南東へ4時間、フランス海外県マルティニーク島へ。
マルティニーク島は沖縄本島ほどの面積を持つ火山島なのであります。この島は
ラム酒の聖地と呼ぶにふさわしく、上質なラム酒を製造する蒸留所が数多く在しておるわけで、
ラム酒好きのわたくしとしては当然訪れなければならぬ島なのであります。
そんな訳で怒濤の蒸留所巡礼が始まります。

一件目、NEISSON蒸留所。

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刈り取られたサトウキビが此処に集められ、ベルトコンベアーで圧搾機へと送られます。
絞られたサトウキビジュースは発酵タンクへ、残ったサトウキビの殻はボイラーで燃やされて
蒸留機などの動力源となります。

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圧搾機の入り口。

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圧搾機に動力を伝える歯車。十分大きいのもですが、この後訪れる他の蒸留所に比べると、
小ぢんまりとしたものなのでありました。

NEISSONは1931年創設から現在まで小規模家族経営で生産を続けているブランドであります。
1958年に建てられた蒸留塔はNEISSONブランドの命、プライドの象徴でありましょう。
ではご覧ください。

ガラガラー
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どどん。
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いやーすごいですね。初めて見る蒸留機に思わずおおーっと声が出てしまったわけです。

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機材はどれも使用感をばりばり感じます。現在正に使用しておる機械達の風体。
ここで生まれたラム酒が海を越えて地球の裏側ニッポンまで届けられているのだと思うと、
その佇まいにロマンを感じざるを得ないのであります。

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蒸留された原酒はステンレスタンクで休ませます。

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絞りたてのラムブランを味見させてもらいました。
サトウキビの独特な甘みがダイレクトにお口に広がります。おお、お・い・C!

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その後各ラインナップごとに樽の大きさを変えての熟成と相成ります。

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蒸留後の高濃度なラム酒のアルコール調整には、ミネラル分を抜いた水を用います。
その様子を再現していただきました。貴重画像をば。

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チャートを見て度数を確認。

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大事な器具は箱に仕舞います。

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サトウキビ圧搾から発酵蒸留、アルコール調整、熟成までのすべてを把握する熟練ラム職人、
ミスターGohmyのご好意に感謝であります!

さてそんな行程を経ていよいよボトリング。こちらはほぼオートメーション。作業員2〜3人で
ボトルをチェックしております。キューバのラム酒工場のおばさま達の顔が頭をよぎります。

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ボトルの洗浄消毒にはラム酒を用います。

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今回ミスターGohmyが一番テンション高く紹介してくれたのは箱詰機でした。
「どう?凄いだろ。もっと写真を撮っていいよ」とのこと。はいどうぞ。

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併設された売店でティポンシュ(ホワイトラムとライム、シロップを混ぜたカクテル)
を試飲させていただきました。

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このかき混ぜ棒なんぞ?ってあなた、これはレレです。案ずることなかれ、LUGにもあります。
使用風景を見たい人は大きな声で「ティポンシュ!」とご注文くだされ。

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そしてNEISSONを後にしたわけであります。

つづく

ムッシュ旅 キューバ編 ビニャーレスにて

キューバの首都ハバナから西に190km、4時間ほどバスに揺られて
ピナール・デル・リオ州ビニャーレス市へ。
この辺りは砂糖、コーヒー、葉巻、タバコの生産地として有名であります。

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フランシスコ・ドナティエン葉巻工場を見学。ここはベグエロスって銘柄の葉巻を
生産しておる工場であります。工場内は撮影禁止であった為に、画像がありません。スミマセン。
他の方がyoutubeに上げている動画がありましたので、参考までにURLをば。
※私が訪れた工場とは別の工場です。
https://www.youtube.com/watch?v=ppIAi2Vq4JA#t=149
所狭しと並べられた長机で、4〜50名ほどの作業員が馴れた手つきで葉巻を巻いておりました。
巻かれる前の葉はしっとりとしていて野沢菜の漬け物みたいだなー。てな印象でありました。

前記の通りビニャーレスは砂糖の生産地としても有名なのであります。
絞りたてのサトウキビジュースを飲ませてくれる場所でゴクリ一杯。
サトウキビと一緒にパイナップルを絞りあげたトロピカルジュース、
これが優しい甘さでとっても美味しい!

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サトウキビと云えばラム酒であります。グアヤビータという実をつけ込んだラム酒を生産している、
カサ・ガライ、ラム酒工場を見学。銘柄はグアヤビータ・デル・ピナール。

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↑ちっちゃい実であります、一粒いただき〜ってな具合。
が、固くてとても食べられなかったのであります。

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瓶の色はまちまちなのであります。

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仕上げのシールはおばさま達が貼りますが、瓶詰めのスピードが遅いので、
人数はこんなに必要ないと思います。これもキューバならではの風景でありましょう。

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このラム酒はなかなか日本で見かけないですね。キューバラムらしくほんのりオイリー。
甘くて飲みやすく、食前酒にもってこいなお味であります。

続いて世界文化遺産にも登録されているビニャーレス渓谷へ、

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渓谷麓のレストランバーでピニャコラーダを頂きます。
キューバではピニャコラーダをよく見かけました。とろりとしたフローズン状で供されます。
トロピカルというよりはとってもミルキーで、ココナッツミルクアイスと言ったお味。
衝撃的な美味しさでありました。参考になりました。

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ラム酒はもちろんハバナクラブ。お好みでどーぞ。

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バイクチェックワンツー

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キャットチェックワンツー

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これにてキューバ編完結であります。
次回はいよいよアグリコールラムの聖地、マルティニーク島のレポートと相成ります。
もうしばらくお付き合いくださいまし。

ムッシュ旅 キューバ編 ハバナにて其の弐

ハバナでお気に入りのものができました。
ココナッツを模したココタクシーであります。
キューバは50’s 60’s のアメ車と旧ソ連製?の自動車が現役で走り回っています。
その中で異彩を放つココタクシーは原付程度のエンジンを積んだ三輪車。
道のでこぼこをダイレクトにお尻で感じます。それがたまらないのであります。
ああ日本に持って帰りたい。いや、乗って帰りたい。

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そんなココタクシーに揺られて革命広場へ、

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雑誌なんかでよく見る内務省外壁のチェゲバラの肖像。
観光感が出てきました。ここは社会主義国家キューバ共和国であります!

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キューバにもチャイナタウンがあります。気持ちがぐいっとアジアに引き戻されます。

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さて、街へ戻ります。Casa del Ron(ラムの家)なるお店へ。

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流石の品揃え。日本で見かけないボトルのあれやこれが所狭しと並べられております。楽しい。

続いて、葉巻愛好家が集うホテル コンデ・デ・ヴィジャヌェバ 内にある
ラ・カーサ・デル・ハバーノ へ。
マスターが名物のハウスシガー用の葉っぱの熟成具合を確かめております。良い香り。
キューバで吸う葉巻は香りがソフトでとても美味しかったのであります。
葉巻とラム酒はよく合うのです。

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キューバの食事はとても美味しい。特にお気に入りで通ったのが印刷工場をリノベートして作られた
ラ・インプレンタ であります。

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モヒートとキューバリブレ。
ここのモヒートはさっぱりとしていてぐいぐい系でありました。
ダークラムをフロートしてあったような気が。。(食事に夢中でメモるの忘れた。)

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アメリカとの国交が無い為なのか、コカコーラは見かけないのであります。
アイスコーヒーのように少し濁った本場のキューバリブレを堪能。↑
使うラム酒はもちろんハバナクラブ3年。

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コーヒーも美味しかった。カフェ・エスコリアル も通ったお店の一つ。
ここはその日に使う分だけを自家焙煎しておるのであります。アラビカ豆を使用。
メニューの種類も多く、ラム酒入りのコーヒーも有り。
この日はミントシロップとラム酒が入った、Menta cafe herado (だったと思う。)を注文。
美味しい。なんだハバナ!グルメ都市じゃないか。

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猫のカワユスさは万国共通。

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つづく

ムッシュ旅 キューバ編 ハバナにて其の壱

こんにちは、ムッシュTです。
先月末より長期休暇を頂き、ラム酒の本場カリブ海はキューバ&マルティニーク島へ
行ってきました。その様子をちょろっと書きます。今回はキューバ、ハバナ編であります。

キューバはカリブ海に浮かぶ島国であります。キューバ革命以降独自の経済論で国家運営している
社会主義国家であります。そう言うと物々しい空気感が漂いますが、実際に訪れてみたキューバは、
美しくフォトジェニックな国でありました。出会った人々は皆素朴でフレンドリー、
話好きで人懐っこい人たちでありました。

空港からボコボコのタクシーに揺られ、滞在するハバナ旧市街へ着いたのは23:00頃。

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スペイン統治時代に建造された石造りの街並に圧倒されつつも、ホテルに着いてホッと一息。
朝を迎えて、街はフォトジェニックに輝いておりました。

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朝の散歩がてら、バーテンダーを始めて以来ずっと行きたかった、モヒートが世界一有名なバー、
「LA BODEGUITA DEL MEDIO」を訪問。まだオープン前でしたが、感激。
ここはヘミングウェイがモヒートを飲みに通っていたバーなのであります。
ちなみに14時から営業しています。

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キューバの日中は暑い。暑くて死にそうになって飲むビールの美味しいこと。
ハバナにはオリジナルハウスビールを供してくれるレストランがあります。
ビエハ広場に面する「ファクトリア プラサ ビエハ」であります。
カウンター内にどどんと構える醸造機。3種類のハウスビールはライトなものと、
ミディアム、ブラックが飲めます。僕はライトとミディアムを頂きました。
どちらも美味しい、ほんのり甘めで香り豊かなビール達でありました。

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どこにでもモヒートはあります。ここのモヒートは甘めで疲れたときにグイっといきたい
お味でありました。

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キューバと言えばラム酒(←今回の旅はこれが目的です)。ハバナクラブ博物館へ。
昔使っていた機械資料を見学して最後はやっぱりバータイム。

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どうも。ムッシュです。

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歩き疲れたら一休み。ホテルアンボス・ムンドスのラウンジでキューバビールを頂きましょう。
うっまーであります。キンッキンに冷えたオリオンビールを思わせるさっぱりビール。
ラベルも良いね、これからキューバへ行かれる方、冷えたビールが飲みたければ
ここのラウンジがよろしいかと存じます。

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「LA BODEGUITA DEL MEDIO」と並んでもう一つの有名店、「FLORIDITA」へ、
ここもヘミングウェイが通っていたバーでありまして、ラムダブル砂糖抜きのフローズンダイキリ
「パパ・ヘミングウェイ」が有名なのであります。
彼がいつも座っていた指定席には、ノーベル文学賞受賞を記念して友人達が送った銅像が鎮座しております。

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細かなパウダーアイスを使ったフローズンダイキリはすっきりと飲みやすく、火照った身体に染み渡ります。

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カクテルとともに供されるのは決まってバナナチップス。甘くなくポテトチップスのような塩加減であります。

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長ーいカウンターを切り盛りするのはたった一人のバーテンダー。すごい。

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そしていよいよ「LA BODEGUITA DEL MEDIO」へ向かいます。

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めちゃくちゃ盛り上がっております。滞在中何度か赴きましたがいつでも人の笑い声が絶えない。
ハバナ旧市街のレストランやバーは基本的に生演奏。お客も店員もノリノリであります。
そしていよいよ、かの有名なモヒートの登場であります。ああついに来てしまった!
いったいどんなお味なんでしょう。小ぶりなグラスになみなみと。細めのストローが
さされております。シンプルで素朴なイメージ。余計な演出はありません。

お・い・C・〜!

あこがれのボデギータのモヒートは期待通り!甘みと酸味のバランスが絶妙な
美味しーいモヒートでありました。夢見心地な一夜でありました。

つづく

Père Labat 伝説は終わらない。

こんばんは。夜の部(オタク)担当ムッシュTです。

美味しいラム酒が入荷したので紹介します。

以前紹介した気がするペールラバ。
カリブ海に浮かぶ小島、フランス海外県マリーガラント島にあるポワゾン蒸留所は、
世界で最も小さなラム酒蒸留所であります。
主のおじいちゃんが一人で造っておりました。彼の腕でかき混ぜ、指で味を確かめながら
雨水を加水するといった都市伝説とも言える逸話をもつカリブの生ける伝説でありました。

そのミステリアスな存在感と確かな味わいで、世界中のラム酒ファンを虜にして参りましたが、
ポワゾン蒸留所は2008年にフランス人の銀行家に買収され、現在は新たな器材をもって
ラム酒の製造が行われております。

そんなワケで伝説となってしまったおじいちゃんのラム酒ですが、もう飲めないのか〜、
って諦めるのはまだ早うございます。おじいちゃん製造時代のラム酒が残っておりました。

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↑真ん中

こちらは1995年蒸留の、まさにおじいちゃんの手作業で造られたペールラバであります。
味わいはリンゴを思わせるふくよかで嫌みの無い甘み、そしてほのかで品のある樽香。
逸話から感じられる荒々しさはとは裏腹に、おじいちゃんの人柄の良さと品格が感じられる特級品なのであります。
シンプルなエチケットデザインはラム酒造りに対する真摯な姿勢の現れであると思うのでありまして、
そこに記された”ラ・ギルディブ”(ラム酒の古い呼び名)にその伝統を守り抜く心意気を感じるのであります。
おじいちゃんが蒸留所を去った今、消え行く伝説のラム酒を味わえる最後のチャンスやもしれません。
この機会をお見逃しなきよう。