明けましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いします。

さて、冬こそラム酒。ムッシュTです。

近頃大好評を頂いているティポンシュであります。調子に乗って、
2015年はティポンシュパーフェクトイヤーと銘打ってお届けしたく存じます。

ティポンシュはカリブ海に浮かぶフランス領(フランス海外県)の島々で広く
飲まれておるラム酒の飲み方であります。
ラム酒好きに特に知られておるマルティニーク島。
この島ではフランスAOCの品質管理に準じた沢山の上質なラム酒が生産されております。
そしてここで注目すべきはブランタイプと呼ばれる無色透明のラム酒であります。

フランス海外県において現地の人々が飲むラム酒の多くはこのブランタイプなのでありますが、
サトウキビジュースそのものを発酵蒸留、樽に寝かさずにボトリングします。
(ステンレスタンクで3ヶ月程落ち着かせます)
樽による味付けがなされてないので純粋なサトウキビの風味がダイレクトにお口へ広がります。

しかしそのアルコールの強さによるものなのか、独特な風味によるものなのか、
ラム酒発展途上国である我が国では、このタイプのラム酒を召し上がる方はほんの一握り。
いまだ受け入れられていないのが現状であります。
しかし、私は声を大にして言いたい。ラム酒の真の美味しさはラムブランにあり。と。

近年和食がユネスコ無形文化遺産に登録されたことに表れるように、日本は世界に誇る
食文化を持っておる訳であります。そしてその舌もしかり。

素材の味を楽しむことを基本に据えた食文化、余計なものは極力足さない引き算の料理であります。
その純粋かつ素朴な奥深さに喜びを感じる、そんな感性を持ち合わせた日本人に
純粋なサトウキビの風味を残して造られたラムブランは、必ずに受け入れられると
信じて疑わないのであります。

そんなラムブランへの誘いとしてまずはティポンシュを召し上がっていただきたい。
私も初心者故に多分に漏れずホワイトラムに苦手意識を抱いておった訳でありますが、
現地へ赴きティポンシュの美味しさに出会った瞬間、その意識は180度変わったのでありました。



作り方は至って簡単、ライムとシロップ、そしてラムブラン。
bois lélé(レレ)というトチノキで作られたかき混ぜ棒で撹拌(これが大事。)します。
空気を含ませ、ライムの果肉をほころばせることで、豊かな香りが開きます。

ラムブランのフレッシュ感とライムの爽やかさとが相まって非常に美味しい。
主に食前酒として用いられるようですが、食中酒でもいけます。
現地の方の話では肉料理にはライム(グリーンレモンと表現しておりました。)魚料理にはレモンを
使用すると良い、とのことでありました。

2015年はティポンシュパーフェクトイヤー、しばらくの間お試し価格にてお召し上がりいただけます。
この機会にカリブ海への疑似旅行をしてみてはいかがでしょうか。